MBA卒業生が教える事業投資プロセス

こんにちは、としんです。

 

今回は僕が会社で実践している

事業投資のプロセスをご紹介します。

 

僕自身は商社で働いていて、MBA

スクールで学んだことも活かしながら

事業投資を行いましたので、

そのときの経験をシェアしたいと思い、

この記事を書いています。

 

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この記事を読まれた方は事業

投資の進め方の大枠を理解し、

実務でバリバリ使える知識を

もっと学びたいという気持ちに

なられるかと思います。

 

でも、事業投資の進め方を知らない

まま漠然と業務をこなしていると、

いつも上層部が言うことに振り

回されたり、目立った成果を

いつまでたっても残せない、

といったことになるでしょう。。。

 

早速ですが、僕が会社で実践している

事業投資の流れをご説明します。

 

  1. 案件全体の概要を把握する

    商社だと事業投資を持ちかけられる
    タイミングで、投資対象先から
    案件の概要情報をもらえることが
    多いです。

    先ずはあまり細かく考えすぎず、
    全体を理解することに努めましょう。

    そのときに投資効果を計算する
    ためにポイントになりそうな数値
    だけは押さえておきましょう。

  2. F/Sのドラフトを作成する

    先ずはざっくりとしたF/Sを作成
    してみます。

    最初はどうしても必要なコストが
    抜けていることが多いので、
    ここの計算で採算性が悪いと
    判断されれば、よほどでない限り
    断念してしまって問題ないです。

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  3. マーケティングおよび他投資
    候補先との比較を行う


    ここでは、当該プロジェクトが
    置かれている事業環境を整理
    しましょう。

    また、類似プロジェクトと製造
    キャパ、品質、コスト競争力、
    品質、カントリーリスク(為替、
    インフレ、インフラ)等を比較します。

    その上で、主なポイントとして、
    他社に模倣されないか、模倣
    されても売上は変わらないのか、
    といったことを押さえます。

    ここで、明らかに他投資候補先の
    ほうが良ければ、そちらの投資
    検討に切り替えましょう。

  4. リスクを洗い出す


    プロジェクトを進める上で
    リスクは付き物です。

    後述の感度分析やシナリオ分析でも
    使われますが、可能な限りリスクの
    幅を定量化しておきましょう。

    また、ノックアウトファクターという
    言葉をご存知でしょうか。

    この言葉は馴染みのない人も
    多いかと思います。

    ある事象に引っかかったら1発
    アウトになってしまうリスクのことです。

    例えば、順守しなければ法令等が
    あり、その条件をクリアできなければ
    投資を断念しようということになります。

    一番重要なことは、早い段階で
    ノックアウトファクターやリスクは
    潰しこんでおかなければならないと
    いうことです。

    仮に、プロジェクトの初期段階で
    リスクを見つけられたら挽回
    できるかも知れませんが、
    プロジェクトの終盤で致命的な
    ミスが見つかったら、メンバーの
    モチベーションはめちゃくちゃ落ちます。

    「ここまでやってきて、
     こんなところで

     つまづくのかよ。。。」

    と言って、そのまま立ち消えて
    しまうのです。

    そうならないためにも早め早めに
    重要そうなリスクを洗い出して
    潰しこむようにしておきましょう。

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  5. 感度分析やシナリオ分析を行う

    感度分析とは、「1つ」の変数を
    変更したときに結果がどのように
    変わるかを分析する手法です。

    例えば、電気代が○○増えたら
    利益率は○○%悪化する、といった
    具合です。

    シナリオ分析とは、感度分析の
    応用版だと思っていただければよく、
    「複数」の変数を変更したときに
    結果がどう変わるかを分析する
    手法です。

    例えば、インフレにより電気代に
    加え人件費も増えた場合に利益率は
    ○○%悪化する、といった具合です。

    感度分析やシナリオ分析は、
    上層部からの無駄な指示を
    回避し、建設的な議論をするのに
    非常に有効です。

    「○○については検討したのか?」、
    「○○のようなことが起こったら
    どうするの?」といった、時間を
    食う議論が起きないよう、先に
    手を打ちましょう。

  6. 現地を訪問して諸々の詳細を
    確認する

    ここでは机上ではなかなか見えない
    ことを確認しましょう。

    例えば、①事業投資プロセス、
    ②その地域ならではの助成金
    制度、③環境規制、等です。

    環境規制は前述のノッキング
    アウトファクターにも関連してきて、
    後から億単位で産業廃棄物関係の
    費用が発生したという事例も
    聞いたことがあります。

  7. 経営会議や取締役会にかける

    会社にもよると思いますが、
    大きな事業投資だと社内で経営
    会議や取締役会にかけられる
    ことが多いかと思います。

    事業投資を承認する立場に立った
    つもりで(ペルソナを設定して)、
    会議の資料を作成するようにしましょう。

    承認者を頭に思い浮かべながら、
    その人が言いそうな質問を可能な
    限り書き出して、1つ1つ潰しこんで
    いくことが有効です。

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  8. 各種の契約書を締結する

    投資に係る契約書はとても専門的
    なので、社内の法務や弁護士に
    チェックしてもらいましょう。

  9. 進捗を定期的に確認する

    社内承認や契約書締結が完了
    したら、プロジェクト開始まで
    進捗を定期的に確認しましょう。

    マイルストーンを設定したり、
    定例ミーティングを入れておく
    ことが有効です。

  10. プロジェクトを開始する

    いよいよプロジェクトが立ち
    上がります。

    色々なトラブルに見舞われるかも
    知れませんが、あなたはここまで
    地道に準備を重ねてきました。

    自信をもってプロジェクトを
    推進していきましょう。

 

ここまで事業投資のプロセスを

ご紹介してきましたが、マーケ

ティング、F/S作成、感度分析、

シナリオ分析、とった専門的な

知識はどのようにしたら学べるの

でしょうか?

 

僕の場合はMBAスクールで

事業投資に関わる知識を包括的に

学ぶことができました。

 

スクールではケーススタディ

読み解き、自分で納得するまで

分析をしたうえで、クラスで

ディスカッションすることで、

実務でも十分に使えるスキルを

身に着けることができます。

 

今回は事業投資のプロセスという

テーマでMBAをご紹介しましたが、

僕がMBAの取得をオススメする

理由は下記の通りです。

 

  1. 実務に活かせる学びを得られる

  2. 自分の強みと弱みが客観視できる

  3. 卒業後にも活かせる貴重な人脈が手に入る

  4. キャリアを自由にコントロールできる

 

また、MBAと言えば思い浮かべる人が多い

海外MBAのメリットは下記の通りです。

  1. なんといっても箔がつく。
    転職活動は無双できる

  2. ビジネススキルだけでなく
    英語力も身につく

  3. 世界中の優秀な生徒と
    ディスカッションしたり
    人脈が手に入る

  4. 海外に住んで、その国の
    文化に触れることができる

 

一方、あまり馴染みは無いかも

知れませんが、海外MBAと比較した

国内MBAのメリットは下記の通りです。

ちなみに僕も国内MBAホルダーです。

 

  1. 仕事を退職や休職しなくて良い

  2. 上記とも関連して、
    学びをすぐに業務に活かせる

  3. 入学試験のハードルはそこまで高くない

  4. 母国語でのクラスのほうが
    理解の消化不良を起こさない

  5. 卒業後も気軽にコンタクトを
    取れる人脈が手に入る

  6. 海外では1,000〜2,000万円の費用だが、
    国内では高くても400万円程度で済む

 

約2年間の勉強はかなりハードで、

国内でMBAを取得しても数百万円は

かかりますが、そのおかげで

目標としていた事業投資ができると

考えると如何でしょうか。

 

あなたもMBAホルダーになって、

目標としていた仕事を思う存分

楽しみましょう!

 

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